多機能型事業所あすかの生活訓練では、8月9日に「句会」を開催しました。
お題は「夏」(「夏」以外でも可)とし、事前に作品を提出してもらったところ、6人12句がエントリーしました。当日は作者を伏せて作品を配布し、良いと思う作品を一人2句選び点数を競いました。作者が明らかになったところで、1句づつ相互批評し、最後に作者がその句に込めた思いを発表しました。
第1位
夏の山すがすがしいのわらっている
「『すがすがしい』と『わらっている』との対比がよい」、「すなおに気持ちが出ている」と好評。堂々の1位でした。作者は、山の様子が笑っているようにみえた、とのことです。
第2位
菊の花においにければ秋サンマ
「リズムが良い」「流れが良い」と好評。作者はあえて「秋」という言葉をいれることで、季節の移り変わりを表現したかったといいます。
第2位
夏の海青きしぶきに肌ぬらす
「『青きしぶきに』というところに夏を感じる」「青春ドラマのようだ」という声が出ました。作者は水着を3着も持っているとのこと。実体験を作品にしました。
夏祭り花火大会きれいだな
「ストレートな表現だ」という声が上がりました。このように「きれいだ」と感動するところから俳句は生まれます。
夏花火思いつかない俳句かな…
実感がこもります。
梅雨明けてエアコンの風強きかな
エアコンが効いて寒さすら作者は感じます。今年は、梅雨明けと同時に猛暑になりました。
ゆかた着てガストに入る似つかわし
実体験です。「和と洋の対比が良い」という声が出ました。
夏来たり新潮文庫読みまくる
作者がわかって納得。読書家の作者らしい作品です。
夏だからフェイスブックで友探す
「夏は恋の季節だから」とは作者の弁。フェイスブックでは友は探せないのではないか、という声もありました。現代の人間関係を表しています。
あせもできシッカロールの粉白し
「情景が浮かぶようだ」「思い出が浮かんでくる」と好評でした。
寿司は夏江戸より旬が流れている
寿司は江戸前に限ります。
自転車で遠出のあとのかき氷
汗だくでくたびれた後は、かき氷がうまい。
俳句を通して、利用者同士の交流ができました。これからも「句会」を続けていきたいと思います。
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